おやさい&くだもの

青果価格の乱高下

2020.07.10

最近ニュースでも野菜の価格が上がっていることなどが話題になっていますね。
今回は野菜の価格高騰や価格低迷がなぜ起こるのかを、少しお話ししたいと思います。

理由を2つあげると、

1:天候によるもの
天候不良や近年の異常気象により、収穫量が大きく変化することでおきる価格変動です。
例えば今の時期のように梅雨が続くと、青果がうまく育たなかったり収穫ができない状態となり、収穫量が低下します。そうすると市場は品薄となるので、価格は大きく上がります。悲しいことにこの時期は、長雨のうえ気温が上昇するため、収穫できないまま畑で腐ってしまう野菜も多くみられます。
一方良い天気が続くと、青果はうまく育ち収穫量が増えるので、価格が下がる事もあります。
収穫量が多くなりすぎると、今度は消費が追いつかず、市場が飽和状態となって青果の価格が低迷してしまうのです。

2:需要と供給のバランス
需要と供給のバランスが崩れることからおきる価格変動です。
青果の生産量が平均的な消費量を上回る、または下回る事により価格は変化します。
一番分かりやすいのが、「クリスマス前の苺」ではないでしょうか。
クリスマスケーキに苺は必須アイテム。そんなケーキ用の苺の需要が、クリスマス前には大きく増えます。そのため、通常の価格の2倍~4倍まで上がってしまうのです。
スーパーなどで価格が変わらず販売されているのは、その差額を、生産者や流通業者などが負担しているからなのです(+_+)

価格の乱高下は、様々な原因が合わさって起こります。
価格高騰には頭を悩ませますが、価格低迷は消費者にとっては嬉しい反面、生産者さんは困ってしまいます。
適正な価格で、流通が安定するといいですね(^^)/

おやさい&くだもの

千葉県のメロン

2020.07.03

今週は今が旬の「千葉県産メロン」についてご紹介させていただきます。
「千葉県」のメロン出荷量は全国第7位! 隣接する「茨城県」は全国1位ですが、千葉県のメロンには生産者の「こだわり」が詰まっています。

中でも有名なのは旭市の「飯岡メロン」!! 厳しい検査をクリアしたものだけが出荷されているので、糖度15度以上と外れがありません!
この飯岡メロンは「貴味メロン」という品種になりますが、日本で一番最初に「貴味メロン」を産地化したのが飯岡町です。
その点からも、飯岡の「貴味メロン」へのこだわりは並々ならぬものがあるのではないでしょうか。
千葉県で飯岡よりもメロンの生産量が多いのは銚子!
こちらも「貴味メロン」の生産がさかんですが、「アムスメロン」も有名です。
「アムスメロン」は「貴味」に比べて多少お値段は張ります。中でも最高級品は「金印」と呼ばれ『甘さ16』の金ラベルが貼られ糖度が16度以上あり、抜群の美味しさです。

メロンの食べ頃の目安は収穫から1週~2週間程度で、お尻(下部)を押して軽く弾力が感じられればOKです! 学校給食には身崩れの心配があるため、少し硬いくらいで提供させていただいております。

千葉県のメロン出荷量は7月中旬までがピークですので、是非この時期に美味しいメロンを召し上がってください!!

おやさい&くだもの

船橋産枝豆

2020.06.26

いつも青果だよりをご覧いただき、ありがとうございます。
今日は船橋産枝豆をご紹介いたします!

おつまみやおやつなど、一般的にも馴染みの深い枝豆。
船橋産の枝豆といえば、写真のようなその「形状」が特徴的です。枝や葉から根までがそのまま付いていて、綺麗に束ねられている! これが船橋産の「葉付き枝豆」です。
この形状には訳があります。まずは「葉付き」が船橋産の証になるブランド野菜化の施策のひとつということ。
そして、収穫後に時間が経てばたつほど鮮度が落ち、味も落ちていく豆類。「葉っぱ」を見れば鮮度が判断しやすくなるということ。
鮮度、味が良い状態で食べてもらいたいという、生産者さんの思いが詰まっているんですね(^ ^)

様々な品種が出ていますが、「さやむすめ」という品種が船橋産には多く、大きめのサヤで3粒入りになりやすいという特徴があります。
「美味しい枝豆」の見分け方は鮮度はもちろんですが、身入りが良すぎると豆が硬くなってしまいがちですので、身が入りすぎておらず、サヤに若干の余裕があるほうが硬さもちょうど良く「美味しい枝豆」です。
生産者の想いと技術のつまった「船橋産枝豆」を是非ご賞味ください(^ ^)

おやさい&くだもの

千葉県産西瓜

2020.06.19

今週は千葉県産西瓜についてご紹介します。
千葉県産の西瓜の生産量は熊本県に次ぐ、全国2位となっていて、7月頃と思われがちですが旬は6月です!
千葉県産西瓜は、元禄の頃(1688〜1703年)には栽培されていた事が記録されています。当時の西瓜は甘味が少なく「水瓜(みずうり)」と呼ばれていたようです。
そこから品種改良が繰り返され、今の美味しい西瓜になったわけです。

これはよく知られているかもしれませんが、西瓜の一番甘い場所は中央部! 中心です。食べ頃の温度は15度くらいと言われており、冷やしすぎない方が甘味をかんじられます^_^
これから産地は北に向かいますが、それぞれの旬の時期を美味しくいただきたいですね!

おやさい&くだもの

船橋にんじん part1

2020.06.12

今日は船橋産のにんじんについて紹介したいと思います。
船橋産のにんじんは毎年5月頃から始まりますが出荷が始まってまもなく、ベーターキャロットという品種が出始めます。ベーターキャロットの時期は短く、2週間程度で終了します。

ベーターキャロットとは、普通の人参に比べてベーターカロテンが多く含まれており、その中でも船橋産は約15%も高いと言われています。
このにんじん、甘みが強くて繊維質が少ないので、そのままジュースやサラダで食べてもおいしいのですが、更に嬉しい事に!!  ベータカロテンという栄養素は、強力な抗酸化力を持ち、ガン予防や免疫機能を保つのを助けてくれたり、視力の維持や美肌などにも効果が期待される優れものなのです。

現在のにんじんは写真のような緑の葉っぱがきれいな時期になります。このくらいになると船橋産も終盤に差し掛かり、畑にはにんじんの花も見られます。
にんじん畑の前を通る時には気にしてみても面白いかもしれませんね。

おやさい&くだもの

旬のお野菜

2020.06.05

6月のお野菜は、そら豆。
豆が空に向かって付くことからそう名付けられているそうで、天豆(てんまめ)とも呼ばれます。
露地物のそら豆は、5月~6月の今頃がちょうど旬の時期。
鹿児島県産のものなど、年末からちらほら目にする事もありますが、千葉県の生産は5月ごろまで。生産地はこれから更に北の方へと移っていきます。

そら豆を選ぶときのポイントは、さやの色が鮮やかな緑色でふっくらと膨らんでいるものが良いようです。
塩茹でしていただく事が多いですが、我が家では魚焼きグリルで焼いて食べたり、とろけるチーズやクリームチーズを乗せて焼いたり。焼いて食べることが多いです。
素焼きそら豆は焦げたさやが見た目にも良く、夏らしい美味しさです~。

おやさい&くだもの

旬の果物

2020.05.19

3月~5月いっぱい学校がお休みになってしまい、家族一緒にご自宅で過ごされている方も多いかと思います。子どもたちはきっと給食を楽しみにしていると思いますが、給食を心待ちにしているのは青果部会の大人たちも一緒です!
このページでは、旬の青果などお野菜や果物について紹介してまいりますので、ご家族で楽しんでいただければと思います。

写真のこの果物何かわかりますか?レモンではありません。
神奈川県で開発された、湘南ゴールドという綺麗なレモン色をしたオレンジです。
(写真の通り)5歳の女の子の手の中にもすっぽりと収まってしまう、「ちいさなおみかん」です。味は爽やかで、ちょっと日向夏を思わせる感じ。とてもジューシで外皮も柔らかく、小さな子でも自分でむいて食べられます。
一気に全部まとめてむけた皮は、まるで亀のようになりました(笑)

ただ、まだこの辺りの流通にはあまり乗っておらず…。学校が再開されて、船橋の給食でもご案内できる日が早く来ると良いですよね!