おやさい&くだもの

給食スタート!

2023.04.12

小中学校へご入学のみなさま、おめでとうございます !
入学式も終わり、いよいよ給食が本格的に始まりますね。
青果部会では、今年度も美味しくて安心できる食材選びを心がけて、地元の小中学校にお届けして参ります。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、みなさんが『春の野菜』と聞いて思い浮かべる野菜はなんでしょうか?
一般的に言われる春が旬のお野菜は、春キャベツやそら豆、アスパラガスなどがあげられるのかなと思います。どれも春らしく、緑が綺麗な野菜ばかりですね。
また、タケノコや山菜(こちらは時期はもう少し前になりますが)など、一年を通して春にしかお目にかかれない食材も多い季節です。

春の野菜や山菜には少し苦味があって、苦手な方も多いかもしれません。でも、この苦味やえぐみには、寒い季節に溜まった余分な脂肪や老廃物を取り除き、刺激を与えて身体を活性化させてくれる力があるそうです。
この時期にしか出会えない青果を食べることは、身体にとってとても理にかなったことなのだなと、あらためて旬の食材の持つ力を感じます。
山菜は流通量も少なく給食で使われることはほとんどないので、見つけたらぜひご家庭で楽しんでみてくださいね。

ただ残念ながら今年は、全国的に暖かくなるのが早かった影響で、桜前線同様に旬が少し早まったり流通が乱れており、本来であればこの時期にあちこちで売られているはずのタケノコなど品薄状態の青果も多いようです。

これも温暖化の影響なのでしょうか ? 普段なら食べられていたものが食べられなくなる、こんな事が少しでもなくなるよう、部会でできる事として、ますます地産地消を心がけて行きたいと思います !

おやさい&くだもの

「旬」を追いかける

2023.01.09

本年も青果部会をどうぞよろしくお願い致します !

今年最初の記事は「旬」についてです。
今までの記事の中でも当たり前のように使ってきた言葉ですが、改めて調べてみました。

旬とは、「魚や果物、野菜などがもっとも味の良い時期」と辞書には書かれています。
他の時期と比べて収穫量が多くなるため、市場にも多く出回り、新鮮で美味しく、そして安く食べる事ができる、消費者に嬉しい時期とも言えます。
お正月など特別な日に食べられるような食材も旬に関係しているものが多いのですが、こちらは需要過多になってしまうのか、(旬なのに) 高い~ ! なんてこともあったりしますよね。

日本は南北に長いので、季節の移り変わりも南から変化していきます。それに合わせて、旬の食材も南から北へと移動します。
部会員は、青果の旬を知るだけでなく、その産地の移り変わりも頭に入れて、一年中「旬」を追いかけています。

ただ近年では、ハウス栽培や輸入などで、一年中スーパーで見かける食品も多くなりました。
季節感なく食べられているものの「旬」を今一度振り返ってみたら、意外だな ! と感じられる食材もあるかもしれませんね。

農林水産省のHPなどを見ると、季節ごとの旬の食材が紹介されていますので、是非一度ご覧になってみてください !
食べ物と日本の四季/農林水産省

おやさい&くだもの

HACCP (ハサップ)

2021.07.02

7月7日水曜日は、青果部会員の多くが加入している船橋市場の協同組合主催で、HACCPの講習会が催されます。

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HACCAPとは、『Hazard Analysis and Critical Control Point』の略。
食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。
この手法は 国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され,各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。(厚生労働省HPより抜粋)

従来の抜取検査による衛生管理に比べ、より効果的に問題のある製品の出荷を未然に防ぐことが可能となるとともに、原因の追及を容易にすることが可能となるものです。
HACCPを導入した施設においては、必要な教育・訓練を受けた従業員によって、定められた手順や方法が日常の製造過程において遵守されることが 不可欠です。(厚生労働省HPより抜粋)
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食品を実際に製造、加工する営業者だけでなく、食品を量り売りしたりばら売りしたりする小売販売業者、つまり我々八百屋にも必要とされる資格となります。

おやさい&くだもの

じゃがいも

2021.06.29

今日は、『じゃがいも』から考えさせらた部会員の想いをお伝えしたいと思います。

給食食材の納品日前日、部会員の元に届いたじゃがいも。
段ボールの中は、『そうか病』と言われるカサブタ状の斑点が出ているじゃがいもでいっぱいでした。『そうか病』はじゃがいもに最も多い病気です。しかし症状は表層のため、普通より少し厚めにむけば中身に影響はなく、問題なく食べられます。

ただ、食べられるとは言っても皮を厚めにむいたり、1個が小さくなるのでむく個数を増やさなければならないかもしれないなど、調理の手間が増えることが予測されます。部会員は市場への返却も考えましたが、納品先の学校の先生方に一度相談してみることにしました。

部会員からじゃがいもの状態を聞いた1校の先生は、皮を厚くむくなどの手間を快諾してくださり、もう1校の先生も即、届けてください ! と言ってくださいました。そして、「もしこの小学校で買わなかったら、そのじゃがいもはどうなりますか ? 」と続けて質問されました。「誰にも買ってもらえず、市場で売れ残るかもしれません」と部会員は答えました。

その日の午後、即、届けてください ! と言ってくださった先生より、給食時に子どもたちに配ったお便りが部会員の元にも送られてきました。

お便りでは冒頭で、そうか病のじゃがいもと病気のないじゃがいもの写真と共に、「みなさんがじゃがいもを買うとしたら、どちらのじゃがいもを買いますか ? 」と問いかけられていました。
そして、部会員との売れ残りのやり取りや、段ボールに必ず明記されている農家さんの生産者番号など、作った人の存在も感じさせる情報が写真と共に掲載され、最後に重ねてもう一度、「みなさんが買い物をするとき、どちらのじゃがいもを買いますか ? 理由も考えてみだください」と問いかけていました。
さらに、先生からの「今日の質問の答え」は「どちらも正解にすることができます。理由が言えるといいですね」と、締めくくられていました。

我々大人こそ、日頃からちゃんと意識できているだろうか ? と考えさせられたこの問いかけと答え。。部会員として、生産者と納品先をつなぐ間で質の良い青果を納品するだけでなく、最初の食品ロスを防ぐこともできるんだと改めて気付かされたこの記事を、きちんと残していきたいと強く感じた1日でした。

おやさい&くだもの

スイカ

2021.06.23

夏といえば、やっぱりスイカですよね。
部会カレンダーでも6月にドーンと大きく描かれているとおり、千葉県はスイカの栽培が盛んで、産出額は全国第2位となっています。
主な産地は、富里市、八街市、山武市、芝山町です。

そう言えば先日、富里市で名物だったスイカ柄のガスタンクが、老朽化やタンク自体の必要性がなくなったことから、解体されたというニュースがありましたね。
(余談ですがあの丸いガスタンク、「リンゴ皮むき工法」と呼ばれる方法で、その名の通りリンゴの皮むきのように上部からくるくると切り取って、解体していくそうです ! )
※写真2枚目。解体され現在はありません。

スイカは水はけの良い土地を好むことから、千葉県のような火山灰地帯での栽培が徐々に盛んになったようですが、県内で最も古い栽培記録は、なんと元禄年間(1688~1703年)だったそう。でも残念ながらその当時のスイカには甘味は少なかったようです。
現在では品種改良が重ねられ、スイカといえば冷たくて甘い、夏を代表するものと言えるようになりました。

スイカといえば、とにかくキンキンに冷やして食べたい ! とつい考えてしまいますが、実は冷やしすぎない方が美味しいのだそう。
カットしてから冷蔵庫の野菜室で3時間程度冷やすのがベストです。
そしてスイカ1玉の中で一番甘いのは、ど真ん中の中央部です。
みんなで甘くて美味しいど真ん中が取り合いにならないように。。。工夫して、カットしてみてください~ !

おやさい&くだもの

地産地消

2021.06.04

大変ご無沙汰してしてしまいました。
春も過ぎてそろそろ梅雨入り。。ジメジメとした季節となってまいりましたが、お元気でしょうか。。?

今日は、いつもとはちょっと違ったお話をしたいと思います。

明日6月5日は『世界環境デー』だそうです。
今年は『生態系の回復』というテーマで、世界中の人々が環境について考える日として設けられています。
環境省のHPなどでも、国民や事業者の間で広く環境保全の重要性を再認識してもらい、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるとして、6月5日以降の6月ひと月間を環境月間として掲げて紹介されています。

身近で心掛けられているものとしては、プラスチックゴミの削減などがありますが、実は船橋市の学校給食で普段から推奨されている『地産地消』もこの取り組みの1つとなるそう ! 我が青果部会は、今日も張り切って地元のお野菜を学校の給食室へお届けしてきました。
《1》旬のもの、地域のものを選ぶことで、地元の農業従事者を守り、国土の保全に繋げていく。
《2》流通コストが減って、CO2排出を削減できる。

船橋市の旬の食材といえば、人参や枝豆が挙げられます。
現在流行中の新型コロナウィルス感染症も全くかけ離れた出来事ではなく、自然のバランスが乱れていることが一因とも言われているそうです。
皆さんもぜひこの機会に船橋の旬の食材をチェックして、食卓に並べてみてください !

※写真は、そら豆の花です。

おやさい&くだもの

柑橘きょうだい大集合

2021.03.12

1月から3月は柑橘類の出荷が年間で最も盛んな季節です。
最近は様々な掛け合わせで種類も増え、名前もまるで女の子や男の子のように可愛らしいものばかり。
今日はその中から9種類の柑橘きょうだいをご紹介します。

写真手前右から、
 ●『はるみ』ポンカン × きよみ。
  不知火(しらぬい)のきょうだい。
 ●『麗紅』清見 × アンコールみかん。
  +マーコットオレンジ。せとかのきょうだい。
 ●『タンカン』ポンカン × ネーブルオレンジ。
 ●『せとか』清見 × アンコールみかん。
  + マーコットオレンジ。麗紅のきょうだい。
 ●『はるか』日向夏からうまれた品種。
 ●『甘平(カンペイ)』西の香 × ポンカン。
 ●『不知火(しらぬい)』ポンカン × きよみ。
  はるみのきょうだい。
 ●『きよみ』温州みかん × トロピタオレンジ。
 ●『いよかん』みかん類 × オレンジ類 ?
   (自然交配種で起源は不明)

それぞれがそれぞれの親から魅力的な特徴を引き継いでいて、甘さや爽やかさやジューシーさなど、突出する特徴が違います。
昨日ははるみが好きだったけど、今日はもうきよみへと心変わりしていたり、かと思えばやっぱり甘平が好き ! と、男女間であれば少々ややこしいお話に。。

今日あげた9種類以外にもまだまだたくさんいる、柑橘きょうだいたち。
部会員は今日も新たな柑橘の魅力を探り、先生たちにご提案しています !

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部会カレンダーのイラストたち

2021.02.26

桃の花がほころびはじめ、いよいよ春が近づいてきたなぁと感じる今日この頃、しばらくご無沙汰してしまいましたが、みなさまお元気でしょうか ?

1月にこちらでご紹介しました、カレンダーに使われているイラストが何か、皆さまのご家庭でも想像したり、調べたり楽しんでくださいましたでしょうか。。 ?
ご連絡が遅くなりましたが、青果名をお知らせいたします。

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1月:カブ
2月:イチゴ
3月:ダイコン
4月:タケノコ
5月:ニンジン
6月:スイカ
7月:えだまめ
8月:カブトムシとクワガタ(夏休みで給食はお休みなので)
9月:なし
10月:マッシュルーム
11月:サツマイモ
12月:こまつな
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いかがでしたでしょうか ?
どの野菜も果物も、全て千葉県で出荷されているものばかりです。
ハウス栽培が進んだり、流通網の発達で全国の野菜がいつでもどこででも食べられるようになっているこの時代に、『旬』を感じることは難しくなっているなぁと感じます。
この機会に改めて、自分の住んでいる土地で作られる青果の『旬』を意識して食べてもらえたら、部会員としても大変嬉しく思います !