おやさい&くだもの

ブドウの食べくらべ

2020.09.11

こんにちは。
今日は、部会員と栄養士の先生のお話を紹介させていただきます。

8月の上旬、9月に使用するくだものについて、ある学校の栄養士の先生から部会員に相談がありました。
何が良いと思いますか?という問いに部会員は、
「コロナ禍で、子どもたちも少なからずストレスを感じてるだろうから、少しでも楽しんでもらえるよう、ブドウの食べくらべをさせてみたらどうですか?」と提案しました。

今回は、山形県産の皮が紫色のピオーネと、同じ山形県産の明るい緑色のシャインマスカットの2種類を提供。当日は2色のブドウがお皿に並びました。
先生は給食に、船橋の八百屋さんがみんなのために用意してくれましたよ、というエピソードまで添えてくださったそうで、食後に子どもたちから寄せられた感想の一部を、部会員まで送ってくださいました。
「むらさきのぶどうは あまずっぱくておいしかった、マスカットは あまくておいしかった」という食べくらべの感想や、「にがてな ぶどうが ちょっとたべれたよ」、「(おいしかったことを)やおやさんに つたえてください」という嬉しい言葉まで。。 !
天候に左右されずに無事にぶどう2種類が納品でき、子どもたちにとても喜んでもらえ、更に校長先生からもお褒めの言葉をいただいたと聞いて、提案した部会員自身(まるで子どもに戻ったかのように)嬉しい1日となりました。

部会員は、旬の青果や、天候によって左右する価格高騰や品不足などの情報を、栄養士の先生と緊密に連絡を取るよう日頃から心がけています。
これからも、学校給食が安心・安全なことはもちろん、子どもたちが給食でより一層笑顔になれるような提案や情報提供をして参ります。

おやさい&くだもの

千葉県の梨

2020.08.21

8月、9月といえば千葉の「梨」!!
みずみずしくシャリシャリとした食感がたまらない旬の果物「梨」!
そんな梨の名産地である千葉県ですが、生産量・栽培面積ともに全国1位となっています。
千葉県で生産されている「梨」は、おもに和梨と呼ばれるもので生産の歴史は江戸時代より続いています。今では品種も多岐にわたり栽培されていますが、代表的な4種類を旬の時期とともにお知らせいたします。

[幸水]7月下旬~8月中旬
言わずと知れた最も人気のある品種です。「早生幸蔵」×「菊水」の掛け合わせで、甘みが強く絶妙な食感が人気の千葉県で1番多く栽培されている品種です。

[豊水]8月中旬~9月中旬
幸水より大きくなり、多汁で甘みも強く酸味もあるバランスのいい赤梨です。「幸水」×「(石井早生)×(二十世紀)」です。

[あきづき]9月上旬~9月下旬
比較的新しい品種で、「幸水」×「(豊水)×(新高)」の人気3種の掛け合わせです。価格は若干高めですが、食感・多汁・高糖度のまさに「いいとこどり」の人気の品種です。

[新高]8月下旬~10月中旬
「天の川」×「長十郎」を両親にもち大きくなる品種です。中には1kgを超えるものもあり、甘みも強く香気のいい赤梨です。

梨は一般的には大玉のものが美味しいとされますが、学校給食に提供するものは(1/6)~(1/8)で食べて頂ける(L~2Lサイズ)のものが比較的多いですね。
千葉県の梨は様々な品種により、長い期間楽しんで頂ける【おいしい梨】です。是非、ご賞味ください(^^)/
写真は今が旬の豊水です。

部会活動

感染症予防対策

2020.08.17

今年は短かった夏休みが終わり、小中学校では明日から給食が始まります。
この機会に、改めて部会員に予防に必要な点を配布するなど、感染予防対策の徹底を再確認しました。

検温、手洗い、納入時や選果作業時のマスクやフェイスシールドの着用だけでなく、万が一部会関係者に感染が認められた場合への対応など、子どもたちに安心して美味しく給食を食べてもらえるよう、部会員同士が情報を共有し、協力して参ります。

おやさい&くだもの

青果価格の乱高下

2020.07.10

最近ニュースでも野菜の価格が上がっていることなどが話題になっていますね。
今回は野菜の価格高騰や価格低迷がなぜ起こるのかを、少しお話ししたいと思います。

理由を2つあげると、

1:天候によるもの
天候不良や近年の異常気象により、収穫量が大きく変化することでおきる価格変動です。
例えば今の時期のように梅雨が続くと、青果がうまく育たなかったり収穫ができない状態となり、収穫量が低下します。そうすると市場は品薄となるので、価格は大きく上がります。悲しいことにこの時期は、長雨のうえ気温が上昇するため、収穫できないまま畑で腐ってしまう野菜も多くみられます。
一方良い天気が続くと、青果はうまく育ち収穫量が増えるので、価格が下がる事もあります。
収穫量が多くなりすぎると、今度は消費が追いつかず、市場が飽和状態となって青果の価格が低迷してしまうのです。

2:需要と供給のバランス
需要と供給のバランスが崩れることからおきる価格変動です。
青果の生産量が平均的な消費量を上回る、または下回る事により価格は変化します。
一番分かりやすいのが、「クリスマス前の苺」ではないでしょうか。
クリスマスケーキに苺は必須アイテム。そんなケーキ用の苺の需要が、クリスマス前には大きく増えます。そのため、通常の価格の2倍~4倍まで上がってしまうのです。
スーパーなどで価格が変わらず販売されているのは、その差額を、生産者や流通業者などが負担しているからなのです(+_+)

価格の乱高下は、様々な原因が合わさって起こります。
価格高騰には頭を悩ませますが、価格低迷は消費者にとっては嬉しい反面、生産者さんは困ってしまいます。
適正な価格で、流通が安定するといいですね(^^)/

おやさい&くだもの

千葉県のメロン

2020.07.03

今週は今が旬の「千葉県産メロン」についてご紹介させていただきます。
「千葉県」のメロン出荷量は全国第7位! 隣接する「茨城県」は全国1位ですが、千葉県のメロンには生産者の「こだわり」が詰まっています。

中でも有名なのは旭市の「飯岡メロン」!! 厳しい検査をクリアしたものだけが出荷されているので、糖度15度以上と外れがありません!
この飯岡メロンは「貴味メロン」という品種になりますが、日本で一番最初に「貴味メロン」を産地化したのが飯岡町です。
その点からも、飯岡の「貴味メロン」へのこだわりは並々ならぬものがあるのではないでしょうか。
千葉県で飯岡よりもメロンの生産量が多いのは銚子!
こちらも「貴味メロン」の生産がさかんですが、「アムスメロン」も有名です。
「アムスメロン」は「貴味」に比べて多少お値段は張ります。中でも最高級品は「金印」と呼ばれ『甘さ16』の金ラベルが貼られ糖度が16度以上あり、抜群の美味しさです。

メロンの食べ頃の目安は収穫から1週~2週間程度で、お尻(下部)を押して軽く弾力が感じられればOKです! 学校給食には身崩れの心配があるため、少し硬いくらいで提供させていただいております。

千葉県のメロン出荷量は7月中旬までがピークですので、是非この時期に美味しいメロンを召し上がってください!!

おやさい&くだもの

船橋産枝豆

2020.06.26

いつも青果だよりをご覧いただき、ありがとうございます。
今日は船橋産枝豆をご紹介いたします!

おつまみやおやつなど、一般的にも馴染みの深い枝豆。
船橋産の枝豆といえば、写真のようなその「形状」が特徴的です。枝や葉から根までがそのまま付いていて、綺麗に束ねられている! これが船橋産の「葉付き枝豆」です。
この形状には訳があります。まずは「葉付き」が船橋産の証になるブランド野菜化の施策のひとつということ。
そして、収穫後に時間が経てばたつほど鮮度が落ち、味も落ちていく豆類。「葉っぱ」を見れば鮮度が判断しやすくなるということ。
鮮度、味が良い状態で食べてもらいたいという、生産者さんの思いが詰まっているんですね(^ ^)

様々な品種が出ていますが、「さやむすめ」という品種が船橋産には多く、大きめのサヤで3粒入りになりやすいという特徴があります。
「美味しい枝豆」の見分け方は鮮度はもちろんですが、身入りが良すぎると豆が硬くなってしまいがちですので、身が入りすぎておらず、サヤに若干の余裕があるほうが硬さもちょうど良く「美味しい枝豆」です。
生産者の想いと技術のつまった「船橋産枝豆」を是非ご賞味ください(^ ^)

おやさい&くだもの

千葉県産西瓜

2020.06.19

今週は千葉県産西瓜についてご紹介します。
千葉県産の西瓜の生産量は熊本県に次ぐ、全国2位となっていて、7月頃と思われがちですが旬は6月です!
千葉県産西瓜は、元禄の頃(1688〜1703年)には栽培されていた事が記録されています。当時の西瓜は甘味が少なく「水瓜(みずうり)」と呼ばれていたようです。
そこから品種改良が繰り返され、今の美味しい西瓜になったわけです。

これはよく知られているかもしれませんが、西瓜の一番甘い場所は中央部! 中心です。食べ頃の温度は15度くらいと言われており、冷やしすぎない方が甘味をかんじられます^_^
これから産地は北に向かいますが、それぞれの旬の時期を美味しくいただきたいですね!

おやさい&くだもの

船橋にんじん part1

2020.06.12

今日は船橋産のにんじんについて紹介したいと思います。
船橋産のにんじんは毎年5月頃から始まりますが出荷が始まってまもなく、ベーターキャロットという品種が出始めます。ベーターキャロットの時期は短く、2週間程度で終了します。

ベーターキャロットとは、普通の人参に比べてベーターカロテンが多く含まれており、その中でも船橋産は約15%も高いと言われています。
このにんじん、甘みが強くて繊維質が少ないので、そのままジュースやサラダで食べてもおいしいのですが、更に嬉しい事に!!  ベータカロテンという栄養素は、強力な抗酸化力を持ち、ガン予防や免疫機能を保つのを助けてくれたり、視力の維持や美肌などにも効果が期待される優れものなのです。

現在のにんじんは写真のような緑の葉っぱがきれいな時期になります。このくらいになると船橋産も終盤に差し掛かり、畑にはにんじんの花も見られます。
にんじん畑の前を通る時には気にしてみても面白いかもしれませんね。