おやさい&くだもの

りんご3兄弟

2020.10.14

今日は長野県生まれのオリジナルりんご『信濃りんご3兄弟』についてご紹介いたします !

りんご3兄弟といえば、9月下旬から『秋映(あきばえ)』『シナノスイート』『シナノゴールド』の順番で11月中旬頃まで最盛期を迎える長野県のオリジナル品種です。
3種類の出荷が重なるのは10月の下旬頃。それぞれに特徴があるので、3種類のリンゴを食べ比べてみても面白いかもしれませんね(^^)/

【秋映(あきばえ)】
-9月下旬~10月中旬頃- (写真左)
「千秋」と「つがる」を交配育種したもの。
インパクトの強い濃紅色をしており、甘みと酸味のバランスが良く濃厚な味わいが特徴です。

【シナノスイート】
-10月中旬~10月下旬頃- (写真右)
「ふじ」と「つがる」の交配で、鮮やかな赤色をしています。
酸味が少なく甘みが強い品種で、味は「ふじ」に似ていて、人気の品種になっています。

【シナノゴールド】
-10月中旬頃~11月上旬- (写真中央)
「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の交配種。色は、薄い黄色をしています。
固めのパリッとした食感が特徴的で、人気があります。

ちなみに、リンゴの皮の部分には身の部分の4倍以上のポリフェノールが含まれているそうです !
国内産のリンゴは使用する農薬の基準値がとても厳しいので、人体に影響を与える事はほとんどなく、皮ごと食べてもメリットの方が大きいです !(^^)!
鮮やかな色合いで皮にも特徴がある『信濃りんご3兄弟』。
子どもたちには、ぜひ皮がついたままで食べてもらいたいですね !

おやさい&くだもの

みかん ! 極早生 ? 早生 ?

2020.10.02

みかんといえば、一般的には冬の果物として連想される方も多いと思います。コタツとみかんという組み合わせに馴染みが深いせいか、そんなイメージは日本人なら誰でも持っていますよね ! (^^)!
今日はそんな「みかん」についてお話しさせていただきます !

みかんは、大きくわけると4種類程度に分類されます。

【極早生(ごくわせ)みかん】-9月~10月頃-
みかんシーズン1番手として登場するのが極早生みかん ! (写真1、2枚目)
写真のように、緑と黄色のコントラストが何とも美しいみかんです。
別名で「青きりみかん」や「青蜜柑」などと呼ばれ、冬場のみかんにはない爽やかな酸味と香り・ジューシーさが特徴の、じょうのう膜(房の袋)の薄い初秋のみかんです。
今年の船橋市場では、9月中旬から入荷し始めました。

【早生(わせ)みかん】-10月下旬~12月頃-
果皮はほぼオレンジ色です。
甘みと酸味のバランスがよく、一般的に一番好まれる品種です。こちらのみかん、じょうのう膜が薄くて食べやすいのも好まれるポイントかもしれません。

【中生(なかて)みかん】-11月下旬~12月下旬頃-
酸味が少なく甘みが強いという特徴があります。じょうのう膜は厚く、扁球形をしていて果皮は濃いオレンジ色になります。
日持ちも良いのでお正月にコタツで召し上がっていただくのには最高ですね!

【晩生(おくて)みかん】-12月下旬~3月頃-
シーズン最後のみかんです。だいたい1ヶ月程度の貯蔵を経て、甘みを強めてから出荷されます。ヘタが黒めなのはこの為です。
じょうのう膜は厚めですが、コクがあって程よい酸味も楽しめます。

上記のいずれも温州みかんです !
これからの時期に、品種の切り替わりと共に長い期間を楽しめるみかんですので、皆さんには味の違い等を楽しんでいただけたらと思います。

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船橋と小松菜

2020.09.18

今日は「小松菜」についてお話します。

船橋で小松菜の生産が始まったとされるのは、明治時代ころ。
当時、小松菜発祥の地である東京都の小松川と西船橋の間では「縁組み」による婚姻が多く、その際に種が伝わったとされています。

それではなぜ、小松菜の生産が盛んになったのか?
都市化が進み、農地の少なくなった船橋・西船橋エリアでも、生産効率が良いことが大きな理由だったようです。
小松菜は、収穫までの日数が夏まきで30日、春・秋まきで50日前後、晩秋まきで60日~100日とされ、1年に7、8回収穫が可能なのだそう。
都市部の農地にぴったりの野菜と言えますね !

そんな船橋の小松菜ですが、これからむかえる11月~3月の寒い時期が旬とされおり、船橋市場でも徐々に入荷量が増えていきます。
小松菜の入った箱が並ぶ写真は、本日の船橋市場の移動競売場の様子です。(写真1枚目)
旬をむかえると、この競売場からはみ出るくらい小松菜が並びます !

品種にもよりますが、一般的に小松菜の鮮度は、葉が青々とした緑の濃いものが良いとされています。逆に葉が黄色いものや、茎が付け根から簡単に取れてバラバラになってしまうものは、鮮度が落ちています。
また、病気にかかると葉に黄色い斑点などが出るものもあります。

ちなみに、小松菜や白菜によく見られる「茎の黒い斑点」の正体は、ポリフェノール。(写真2枚目)ですので、食べても身体に害はなく、味も変わりはありません。

これからの季節どんどん美味しくなる小松菜ですが、霜が降りると甘みは一層増します ! 地消地産で、船橋の小松菜をたくさん食べましょう〜 !

おやさい&くだもの

ブドウの食べくらべ

2020.09.11

こんにちは。
今日は、部会員と栄養士の先生のお話を紹介させていただきます。

8月の上旬、9月に使用するくだものについて、ある学校の栄養士の先生から部会員に相談がありました。
何が良いと思いますか?という問いに部会員は、
「コロナ禍で、子どもたちも少なからずストレスを感じてるだろうから、少しでも楽しんでもらえるよう、ブドウの食べくらべをさせてみたらどうですか?」と提案しました。

今回は、山形県産の皮が紫色のピオーネと、同じ山形県産の明るい緑色のシャインマスカットの2種類を提供。当日は2色のブドウがお皿に並びました。
先生は給食に、船橋の八百屋さんがみんなのために用意してくれましたよ、というエピソードまで添えてくださったそうで、食後に子どもたちから寄せられた感想の一部を、部会員まで送ってくださいました。
「むらさきのぶどうは あまずっぱくておいしかった、マスカットは あまくておいしかった」という食べくらべの感想や、「にがてな ぶどうが ちょっとたべれたよ」、「(おいしかったことを)やおやさんに つたえてください」という嬉しい言葉まで。。 !
天候に左右されずに無事にぶどう2種類が納品でき、子どもたちにとても喜んでもらえ、更に校長先生からもお褒めの言葉をいただいたと聞いて、提案した部会員自身(まるで子どもに戻ったかのように)嬉しい1日となりました。

部会員は、旬の青果や、天候によって左右する価格高騰や品不足などの情報を、栄養士の先生と緊密に連絡を取るよう日頃から心がけています。
これからも、学校給食が安心・安全なことはもちろん、子どもたちが給食でより一層笑顔になれるような提案や情報提供をして参ります。

おやさい&くだもの

千葉県の梨

2020.08.21

8月、9月といえば千葉の「梨」!!
みずみずしくシャリシャリとした食感がたまらない旬の果物「梨」!
そんな梨の名産地である千葉県ですが、生産量・栽培面積ともに全国1位となっています。
千葉県で生産されている「梨」は、おもに和梨と呼ばれるもので生産の歴史は江戸時代より続いています。今では品種も多岐にわたり栽培されていますが、代表的な4種類を旬の時期とともにお知らせいたします。

[幸水]7月下旬~8月中旬
言わずと知れた最も人気のある品種です。「早生幸蔵」×「菊水」の掛け合わせで、甘みが強く絶妙な食感が人気の千葉県で1番多く栽培されている品種です。

[豊水]8月中旬~9月中旬
幸水より大きくなり、多汁で甘みも強く酸味もあるバランスのいい赤梨です。「幸水」×「(石井早生)×(二十世紀)」です。

[あきづき]9月上旬~9月下旬
比較的新しい品種で、「幸水」×「(豊水)×(新高)」の人気3種の掛け合わせです。価格は若干高めですが、食感・多汁・高糖度のまさに「いいとこどり」の人気の品種です。

[新高]8月下旬~10月中旬
「天の川」×「長十郎」を両親にもち大きくなる品種です。中には1kgを超えるものもあり、甘みも強く香気のいい赤梨です。

梨は一般的には大玉のものが美味しいとされますが、学校給食に提供するものは(1/6)~(1/8)で食べて頂ける(L~2Lサイズ)のものが比較的多いですね。
千葉県の梨は様々な品種により、長い期間楽しんで頂ける【おいしい梨】です。是非、ご賞味ください(^^)/
写真は今が旬の豊水です。

部会活動

感染症予防対策

2020.08.17

今年は短かった夏休みが終わり、小中学校では明日から給食が始まります。
この機会に、改めて部会員に予防に必要な点を配布するなど、感染予防対策の徹底を再確認しました。

検温、手洗い、納入時や選果作業時のマスクやフェイスシールドの着用だけでなく、万が一部会関係者に感染が認められた場合への対応など、子どもたちに安心して美味しく給食を食べてもらえるよう、部会員同士が情報を共有し、協力して参ります。

おやさい&くだもの

青果価格の乱高下

2020.07.10

最近ニュースでも野菜の価格が上がっていることなどが話題になっていますね。
今回は野菜の価格高騰や価格低迷がなぜ起こるのかを、少しお話ししたいと思います。

理由を2つあげると、

1:天候によるもの
天候不良や近年の異常気象により、収穫量が大きく変化することでおきる価格変動です。
例えば今の時期のように梅雨が続くと、青果がうまく育たなかったり収穫ができない状態となり、収穫量が低下します。そうすると市場は品薄となるので、価格は大きく上がります。悲しいことにこの時期は、長雨のうえ気温が上昇するため、収穫できないまま畑で腐ってしまう野菜も多くみられます。
一方良い天気が続くと、青果はうまく育ち収穫量が増えるので、価格が下がる事もあります。
収穫量が多くなりすぎると、今度は消費が追いつかず、市場が飽和状態となって青果の価格が低迷してしまうのです。

2:需要と供給のバランス
需要と供給のバランスが崩れることからおきる価格変動です。
青果の生産量が平均的な消費量を上回る、または下回る事により価格は変化します。
一番分かりやすいのが、「クリスマス前の苺」ではないでしょうか。
クリスマスケーキに苺は必須アイテム。そんなケーキ用の苺の需要が、クリスマス前には大きく増えます。そのため、通常の価格の2倍~4倍まで上がってしまうのです。
スーパーなどで価格が変わらず販売されているのは、その差額を、生産者や流通業者などが負担しているからなのです(+_+)

価格の乱高下は、様々な原因が合わさって起こります。
価格高騰には頭を悩ませますが、価格低迷は消費者にとっては嬉しい反面、生産者さんは困ってしまいます。
適正な価格で、流通が安定するといいですね(^^)/

おやさい&くだもの

千葉県のメロン

2020.07.03

今週は今が旬の「千葉県産メロン」についてご紹介させていただきます。
「千葉県」のメロン出荷量は全国第7位! 隣接する「茨城県」は全国1位ですが、千葉県のメロンには生産者の「こだわり」が詰まっています。

中でも有名なのは旭市の「飯岡メロン」!! 厳しい検査をクリアしたものだけが出荷されているので、糖度15度以上と外れがありません!
この飯岡メロンは「貴味メロン」という品種になりますが、日本で一番最初に「貴味メロン」を産地化したのが飯岡町です。
その点からも、飯岡の「貴味メロン」へのこだわりは並々ならぬものがあるのではないでしょうか。
千葉県で飯岡よりもメロンの生産量が多いのは銚子!
こちらも「貴味メロン」の生産がさかんですが、「アムスメロン」も有名です。
「アムスメロン」は「貴味」に比べて多少お値段は張ります。中でも最高級品は「金印」と呼ばれ『甘さ16』の金ラベルが貼られ糖度が16度以上あり、抜群の美味しさです。

メロンの食べ頃の目安は収穫から1週~2週間程度で、お尻(下部)を押して軽く弾力が感じられればOKです! 学校給食には身崩れの心配があるため、少し硬いくらいで提供させていただいております。

千葉県のメロン出荷量は7月中旬までがピークですので、是非この時期に美味しいメロンを召し上がってください!!